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【ブログ】居酒屋のバイト教育のお話

自分がよく通う居酒屋の店長が、アルバイトの育成について頭を悩ませていました。

 

その店長、口は悪いけれど、とても人がいいので、だからこそアルバイトたちに少し足元を見られがちです。

 

アルバイトの定着率はとても悪く、いつも「どうしたものか…」と悩んでいます(笑)。個人的には「主婦のスタッフをメインに据えた方が安定するんじゃないですか?」と提案しているのですが、なぜかそのアイデアは全く受け入れてもらえません。

 

そんな店長が、ある日こんなことを話してくれました。

 

「うちの店で働くには、それなりに仕事を覚えてもらわないと困るんだ。でも最初は時給1,100円しか出せない。そうすると最近は、うちの子たちももっとラクで時給が高いバイト先を見つけてきてさ、『そっちの方が都合いいんですよね』なんて平気で言うんだよ。

 

しかも、『店長、もっと時給上げてくれません?』とか、『なんで私たちが売上アップの声かけまでしなきゃいけないんですか?』なんて言われる始末。もう、トホホのホ…トホホホ(笑)」


まぁ店長の身から出た錆というか自業自得なところは言うまでもありませんが、
そんなアルバイトに対しての自分の答えはシンプルに2つだけです。

 

 

1. 大変なことを乗り越える経験は、必ず「自分の財産」になる。

 

 

その居酒屋の仕事が良いかどうかは一旦置いておいて、仕事を通じて大変なことを乗り越えた経験は、多ければ多いほど確実に自分の力になります。

 

そうした経験からは、自然と困難を乗り越えるスキが身についていくし、自信にもつながる。だから将来、仕事の場面で誰かから信頼される可能性は間違いなく高まります。

 

学生バイトは、言ってみれば社会人としてのスタートライン。ここで「ラクな方がいい」「大変なことはやりたくない」という考え方が染み付いてしまうと、その思考からなかなか抜け出せなくなります。そして、そのままでは一生損をすることになる場合も。

 

ほとんどの人は、社会に出てから少なくとも35年以上は働き続けます。スタート地点で手を抜いたり、ラクな道ばかり選んでいると、そのツケは必ず後から回ってくるんです。(余談ですが、新卒の早期退職が増えていたり、退職代行を使ったりが増えているのも、自分の快適なゾーンのみで過ごしてい人が多くそこから抜け出せないのが原因に思います。)

 

ここではやりがいや目標などの視点は省いていますが、どうせ働くんだったら、一生懸命やって、色々な経験して、苦しもく楽しく仕事する感覚を養ってほしいと思います。

 

 

2. 会社からお金をもらっている以上、「貢献」するのが働く人の責任。

 

 

厳しめの書き方ですが、お金をもらって会社の指示に従わないという選択肢は存在しません。生産性をあげることに貢献してください。

 

どんな企業も、収益を上げ続けなければ存続できません。その収益は、お客様の期待に応え、働く人やその家族の生活を守るために必要なものです。

 

だから「自分の都合」だけでラクを選んだり、一生懸命働かないという選択肢はないし、迷惑をかける行為は軽蔑されなければなりません。

 

時給が高いか低いかは関係ないです。そもそもその条件で契約しているはずです。もし納得できないなら、その仕事はすぐに辞めるべきです。その方が本人にとっても、会社にとっても健全です。

 

 

また、ここからは少し角度が違う話になりますが――これからの時代、AIなどの台頭によって、働く人たちはこれまで以上に「二極化」されてしまうと感じています。

 

そして、その分かれ道のひとつは、「働くことをどう捉えて、どのように向き合っていくか」にあると思うんです。

 

仕事を単なる「労働」としか見ていない人、誰かに奉仕することに冷めきっている人…。正直、そんな人たちは、機械で十分に代替されると思いませんか。

 

逆に言えば、これからの時代に人間が求められるのは、「誰かの役に立ちたい」「少しでも喜んでもらいたい」という、そんなシンプルで熱量のある思いを持って働けるかどうか。

 

そんな気持ちが、これからの仕事人生を大きく左右していくはずです。

 

 

〜AIヘルスケア事業をローンチするまでの山下の日々悶々ブログ〜

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