Newsお知らせ
2025.05.06
【ブログ】プロフェッショナルなマネージャー、経営者へ③
どんな人と働くべきか?
自分の起業は、いわゆる“ボードメンバー”的な仲間と始めたわけではなかった。
スタート当初は、「一緒にやろうよ」と声をかけたり、かけられたりしながら、比較的に自然な形で仲間が集まり、少しずつ会社として形になっていった。20代の頃は、求人を出す余裕もなく、資金も限られていたので、信頼できそうな人と手を取り合いながら、人を増やしていった。(今も数えるほどしかいないけど笑)。
もちろん、ひとりで走るより仲間がいたほうが精神的にも支えになるし、成長のスピードもあがる。ただ、今振り返ると、そこに明確な基準や視点がなかったことは、大きな反省点だ。
「なんとなく一緒にできそう」…そんな温度感だけで人を集めてしまったことが、後に大きな歪みを生んだ。
起業初期に“誰と働くか”という選択は、会社の未来を大きく左右する分岐点。後からどれだけ仕組みを整えても、文化を作っても、最初に集めた人たちが土台になる。だからこそ、その選択はとても重要だ。
起業初期ではなくても、小さな会社がどんな人を集めていくべきか。
それは結局、「どんな人が会社を助けてくれたか?」という結果から逆算すると見えてくる。
自分の経験から言えば、役に立ったのはこんな人たち。
・経営者のやりたいことを理解し、常に後押ししてくれる人
・総合職ではカバーできない専門的スキルを持っている人(自社でいうと:撮影、デザイン、広告、開発)
・数字に対して責任感とコミットメントを持って動ける人
・辞めずに会社を支え続けてくれる人
・技術で会社の未来を劇的に変える可能性を持っている人
この気づきを少し整理して、以下の3軸で考えるようにしている。
- 熱量(Mission Fit)
・会社の理念やミッションに共感している人
・10年先まで共に歩む覚悟がある人 - 考え方(Culture Fit)
・変化に耐えられる柔軟性と持久力を持つ人
・共にカルチャーをつくる意思がある人 - スキル(Skill Fit)
・一つのスキルで突き抜けている人
・自分にない専門性や経験を持っている人
・実務・人脈・ノウハウに強く、価値を出せる人
これは、あの稲盛和夫さんのかんがえである、
人生・仕事の結果=考え方 × 熱意 × 能力 と同じなんだが、
個人だけでなく、組織にもあてはまると感じている。
もちろん、これらすべてを兼ね備えた“完璧な人”など存在しない。
ただ、どこを重視するか、どんな視点で選ぶかは、経営者として明確に持っておくべき判断軸だと思う。
特にAI時代へのシフトしていく当たり、誰と働くかは今まで以上に重要となる。
人集めがうまくいかないと言い訳しない、自分より優秀な人をたくさんあつめる。
このあたりをテーマにやっていきたい。
ちなにみに、どんな人と働いたら危ないかっていうのもあるけど、
それはまたの機会に。