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【ブログ】こどもとyoutube_4月28日

AIがとんでもない勢いで成長している。

 

SNSの投稿一つとってみても、人が作った投稿、人が作った嘘の投稿、ボットが作った投稿と分岐がある。そして表示・レコメンドされる投稿はアルゴリズムにコントロールされており、企業や運営している以上、滞在時間のながくなるコンテンツを表示させる。

だからインフルエンサーの過激な投稿はそのアルゴリズムの一番の好物であって、お互いが共鳴し合って、最近のバズり&バエな世の中を作ってきた。

最近、友達の家に行ったときに、子どもたちがみんなゲームとかYouTubeとか見ていて、「ああ、現代だな」と思った。そして個人的にも、子どもの学習用にタブレットを買い、小さな子どもにYouTubeを見せることになった。

小さいならアプリ落とさなきゃええやんという考え方もある。でも、一定の社会に存在するものを平等に経験させるのも親の役目だろうし、年齢でできるできないのフィルターはかけない方が良いかなという方針で。

しかし、それは簡単なことではなかった。あっという間にフィルターバブルに巻き込まれ、興味のあるものばかりを見続ける状態になってしまったので、早めに救出策を実行することにした。

 

 

そもそも何が問題なのか。

 

YouTubeには良質なコンテンツが山ほどある。それ自体が悪だとは思っていない。

また、有害な情報に少し触れるくらいも、この情報過多時代においては仕方ないことだと思う。

本当に問題なのは、子どもが取捨選択できない状態で、好きなもの・快感を得られるものだけを際限なく摂取し続けてしまうことだ。

親でさえYouTubeやSNSに依存してしまう時代。

取捨選択の力が未熟な子どもたちが、アルゴリズムに従って興味や好奇心を操作され、結果として偏った信念や価値観を形成されてしまうのは恐ろしい。

それは、将来的な思考力や主体性にも大きな影響を与えるだろう。

 

 

実際のエビデンスでも悪影響は報告されている

 

① 【集中力・注意力の低下】

短時間で刺激が強く、次々とコンテンツが切り替わるYouTubeの視聴は、子どもの「持続的注意力(sustained attention)」を低下させる傾向があると報告されている。

② 【感情調整力の低下(癇癪・不安)】

デジタルメディアへの過剰接触は、子どもの「自己制御の発達(emotion regulation)」に悪影響を与えるリスクがある。

③ 【認知発達の偏り・遅れ】

受け身で動画を見続けるだけでは、想像力や問題解決能力といった「能動的認知」が十分に育たない危険性がある。

④ 【睡眠障害】

就寝前に動画を見ると、ブルーライトと刺激で脳が興奮し、入眠障害や睡眠の質の低下を引き起こすことがわかっている。

 

 

見るものを取捨選択する力をどう育てるか?

 

「見る時間は1時間だけね!」

「変な動画は選ばないでよ!」

こんなふうに注意してみるけど、それは正直、泳げない子どもをいきなり海に放り込むようなものだと思う。

子どもには、いきなり自制心を求めても無理がある。

だからまずは、環境そのものを整える、つまり「物理的な制約」を設ける必要がある。

 

制約の具体例

・デバイスの使用場所を限定する
→ リビングのみOK。自室では使わない。

・タイマー付きWi-Fi機能を使う
→ 夜間や決まった時間にWi-Fi接続を自動オフにする。

・ほかに楽しい遊びを用意する
→ 外遊び、絵本、工作、ドリル…リアルな体験を豊かにして、自然と映像から離れる時間を作る。

 

 

最後に

 

一番大切なことは、

子どもにだけ制約を押し付けるのではなく、親自身もスマホやタブレットとの向き合い方を見直すことだと思う。

親が一日中スマホを触っていたら、どれだけ立派なルールを作っても、子どもには響かない。

「自分たちも意識しているよ」という姿勢こそが、子どもにとって最大の説得力になる。

そして、ただ禁止するのではなく、一緒に考えながらルールを作り、試行錯誤していくプロセスが、取捨選択力を育てる土壌になるのだと思う。

といいつつ、親が子どもの鏡になるということ、それが一番むずかしい!
こどもは親より優秀で、親はただの腑抜けやろうってことはあるからね。
気張らずに、みんなでyoutube見て過ごしていこうぜ。

 

 

〜AIヘルスケア事業をローンチするまでの山下の日々悶々ブログ〜

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